China Boutique Shanghai

2010/05/09
上海から帰ってきた。短時間だったけどいろいろなことに出くわし、色々な人に会えた。蔡國強さんの展覧会のオープニングでは森美術館の南條さん(館長)に会えたし、飛行機では森社長夫人に会えた。「芸術世界」とう雑誌の編集長とも食事したし、若手のファッションデザイナーとも会え、アトリエを訪ねたりした。チャイナ・ブティックの総経理やマネージャーとも逢うことができた。

街はLEDの提灯で美しく装飾されている。
そもそもは中国でのKのエージェント(O Gallery)がこのチャイナ・ブティックの4階全部のマネージメントを任されて、そこでKの商品を販売することや日本のデザイナーの作品をまとめたいという話からのはじまり、5月1日がオープニングパーティーだというのとで出かけたのだが、そこは中国・・・・上海万博のオープンに間に合わせろという政府の命令で工事をいそいでいたのに、いよいよとなると万博会場の職人が足りないからと全部持って行かれた結果、オープン出来なくなったのである。

上海の街は信じられないほどに綺麗になっていた。街は花が一杯で高速道路の裏はブルーにライトアップされていて、街路樹もLEDの提灯が一杯下がっていて凄い様変わりである。僕は友人にこんな冗談を言ったものである。「上海人もみんな美人になったね・・!」と。
China Boutique Shanghaiはアメリカのディベロッパーの資金で始まった中国の全国展開を目指した高級ブティック街である。年内に北京にも計画されているそうだし、大連や広州など各地に展開されるらしい。

中国が元気だとなると海外からも投資が集まる。ますます元気になって若者にもチャンスが訪れる。経験不足でビジネス経験のない、若者達が、センスがいい・・・芸術的才能があるということと意欲があるということだけでこうした事業に誘いが来る。
「芸術世界」という雑誌もなかなかだ。彼等にとってデザインとアートの区別がないから面白い。日本が近代化の波にさらされながらデザインを身につけたその時代に中国は文化大革命の10年を過ごしていた。内戦状態といってもいい。だから近代化はつい最近から始まったばかりだ。デザインが定着していないままにデザインの概念が産業の要請で求められている。殆どの大学のデザイン科の教授はアーティストなのはそのためである。デザイナーの指導者がいない。
この近代主義的デザインの洗礼を受けていないところに中国のコンプレックスはあるのだが僕は中国でインタビューを受けるとこういっている「中国はそれを歓びなさい。デザインをアートと同じ地平で捉えることで間違いなく日本や世界のデザインを追い抜くことができるよ」と。

中国のデザインはある意味、壮大な実験でもある。中国はもうすぐ、日本を追い抜くだろう。

ガーデンホテルの僕の部屋からみた上海万博の花火。蔡國強さんの演出である。

雑誌「芸術世界」の編集長とそのご主人のファッションデザイナーと復旦大学教授の張少俊。

CHINA BOUTIQUE SHANGHAIのできる百楽門のビル。この4階がショップになりKの商品が展開される。