蝶々ひらひら

2010/03/18










僕は毎日、森の中で蝶々を追いかけている。みんなは忙しそうだね・・・と言うけれど忙しくなんかない。ただただ蝶々を夢中で追いかけているだけ。
蝶々はどんどん森の奥に逃げていく。光が射して蝶々がキラキラ輝いてその美しさにびっくりする。真っ暗な、じとじとした空気が僕を阻むこともあるけど、走る先は蝶々が案内してくれる。暗い森に蝶々だけ白く浮かんでいるから心配はない。

だから僕の人生に迷いはない。でもきっと死ぬまで蝶々は捉まらないだろう。僕が蝶々を追うのを止めるときは死ぬときなのだろう。
(2010,3,18)
写真はミュンヘンのMUSEUM,ピナコテック(PINAKOTHEK)にて