DESIGN NEWS

ギンザ・グラフィック・ギャラリー第267回企画展
平野敬子「デザインの起点と終点と起点」開催

2008/09/05


9月3日よりギンザ・グラフィック・ギャラリーにて、企画展・平野敬子「デザインの起点と終点と起点」を開催。
本展では、平野敬子氏が関わってきた全ての仕事を、「白」、「グリッド」、「有機性」というデザイン構成要素を考察しながら振り返っている。携帯電話「F702iD所作」、東京国立近代美術館、資生堂qiora、小沢健二のCD。一貫して高い美意識が宿る作品群を並べると、その全ての要素が「機能している」ことに改めて驚かされる。デザインとは機能を果たすもの、という至極当然の事実が、平野氏の手により浮き彫りにされるのである。


デザインするものを取り巻く広い周辺範囲にまで追及の手を緩めず、複雑な要素を具現化するべく挑み続けるのは、それぞれの要素が欠かすことのできない機能を担っているからなのである。極限までにシンプルな幾何学的形態による表現、飽くことのない「白」の追求、多様なメディアを横断する有機的なコミュニケーションを駆使した化粧品のブランディング、ゴールドとマゼンタを中心とした携帯電話の色展開。平野氏にとっては必然性に駆られた試みの数々は、その後のデザイン界の動向の布石となり、新しい基準を打ち立ててきた。平野氏が示すビジョンは社会におけるデザインの責任を再度考えさせる提言とも言える。
「Graphic Wave 1998」から奇しくも丸10年の時を経ての個展となる。
平野氏のこれまでの軌跡、思考の集積を総括し、新たなる領海へ踏み出す起点となるものである。

【開催概要】
会期:開催中 – 2008年9月29日(月)
   11:00 – 19:00 (土曜は18:00まで)
   日曜・祝日休館
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
   東京都中央区銀座7-7-2
   DNP銀座ビル
URL:www.dnp.co.jp/gallery


【ギャラリートーク】
1) 9月12日(金)
出演:夏野剛(慶應義塾大学政策メディア研究科 特別招聘教授)
   +山中俊治(プロダクトデザイナー)+平野敬子

2) 9月17日(水) ※満席になりました。
出演:大貫卓也(アートディレクター)+平野敬子

時間:各回18:30 – 20:00
会場:DNP銀座ビル5階/入場無料 要予約

お問い合わせ:ギンザ・グラフィック・ギャラリー (担当:今・柳本)               tel. 03.5568.8024 fax. 03.5568.8019


【作家略歴】
平野敬子  デザイナー
兵庫県生まれ。1997年HIRANO STUDIO設立。2005年に工藤青石とともにコミュニケーションデザイン研究所(CDL)を設立。仕事の実績として、東京国立近代美術館のシンボルマーク&VI計画。資生堂のブランドqioraの米国導入におけるVI計画、広告、webサイトなどトータル・アートディレクション。NTTドコモ「F702iD所作」のプロダクトデザイン、ネーミング、webサイト、広告、CFなどトータル・アートディレクション。小沢健二のCDジャケットデザイン。鹿島建設カレンダーデザイン。展覧会「時代のアイコン」展、展覧会「デザインの理念と実践」展の企画、構成、会場デザイン、同タイトル書籍の著作・編纂・デザインなど。化粧品ブランドqioraのデザインで2001年度毎日デザイン賞受賞。IFデザイン賞。東京ADC賞。NY ADC賞金賞。全国カレンダー展文部科学大臣奨励賞、経済産業省商務情報制作局長賞等受賞多数。