DESIGN TODAY
世界の最新デザイン事情

陶漆器 田中徳男さん

2008/03/25
美濃焼の作家、田中徳男さんの個展が広尾・ギャラリー旬で開催されたので訪れた。田中さんとは、先日東武百貨店池袋店にて開かれた「伝統工芸品展WAZA 2008」で知り合い、焼物のことをいろいろ教えていただいた。




今回出展された作品は、外側が織部で中が漆という二面性を持つ器。
陶漆器とは木器ではなく陶器に漆を塗ったもので、器を覆うような全塗りがほとんどだが、この作品は内側のみに塗ってある。織部の暖かみと漆のしまりがメリハリとなって美しい。国産の漆を使用し、お料理が映えるであろう鮮やかな黒と朱の2色展開で土の味わいがほんのり残るよう3度塗りを施している。愛知万博をきっかけに漆職人と共作する中でこれらの作品が生まれたという。実際にもってみると、驚くほど軽い。形式にとらわれず普段使いとして食生活にゆとりを感じてもらえたらと作者の願い込められた器を見ていると、丁寧な暮らしをしたいと思わずにはいられなくなるのである。


美濃焼伝統産業会館
http://www.minoyaki.gr.jp/