Yasuko's Room
元アクシス編集長関康子のデザイン寄稿
8人のクリエイターによる遊びの提案 その1 関康子
2004/05/11

さて、本展の企画は、日本のアート界、デザイン界の第一線で活躍している8人のクリエイターに、機能性+デザイン性に優れた4種類のコンストラクショントイ(組み立て遊具)の中から気に入ったものを1点選んでもらって、クリエイターならではの豊かな発想力と経験から、新しい遊び方を発見し提案してもらおうというものでした。そして、出てきたものは今まで遊具のイメージを大きく超えた遊び方でありオブジェで、大人でも楽しめる遊具の可能性を感じさせてくれるものでした。簡単にご紹介しましょう。
五十嵐さんのハート型照明
永井さんのグラフィック表現
平田さんのビーズによる絵本
佐藤さんのリビングデザイン
会場風景
「ハマビーズ」はデンマーク、マルタハニング社の遊具で、カラフルな小さいビーズでさまざまな絵柄を描くことができます。遊び方としてはビーズをボードに嵌めて図柄を描いて、できたらビーズの表面にアイロンをかけて接着させるというもの。
五十嵐さんは、熱で溶けるとくっつくというビーズの性質を応用してまったく違った発想で遊んでくれました。カラフルなビーズをハートの形のケーキ型に入れてオーブンで焼いて、出来上がったハート型の箱に中に電球を入れて可愛らしい照明器具を作ってしまったのです。五十嵐さんによれば「お菓子を作る感覚で照明器具やリビングBOXなどが作れますよ」とのこと、一度親子でチャレンジしてみたい遊びです。
永井さんは子どもを対象とした展覧会ポスターの図柄をハマビーズで再現して、立体感のあるグラフィック表現にリデザイン。照明効果もあってビーズの鮮やかな色彩に陰影が加わった味わい深い作品となりました。
平田さんはビーズを使って大人の絵本作りに挑戦。図柄はデザイナーらしく名車フェラーリをモティーフとしたもの。「ハマビーズを画材に見立てて、家族の思い出のアーカイブを作ってみては?」という提案が込められていました。
さて、「ジョボ・ブロック」を選んだのは佐藤可士和さん(アートディレクター)。
「ジョボ・ブロック」はデンマーク、ジョボインターナショナル社の遊具。カラフルな色彩の三角形・四角形・五角形の3種類のパーツがあり、これらをパッケージの展開図を思い浮かべながら組み立てていくと平面からさまざまな立体物を作れることがこの遊具の魅力です。佐藤さんは、三角、四角、五角形というシンプルな形と美しい色彩のパーツを組み立てて、ランチョンマット、花瓶、コースター、ティッシュボックスなどのテーブルウェア作りを提案。遊具をリビング用品作りのパーツとして使うという発想です。子どもたちが集うパーティなどで、自ら作ったお皿やコースターにお菓子を盛り付ければ、パーティもよりいっそう盛り上がるでしょう。誰もが手軽にチャレンジできるすばらしい楽しみ方の提案でした。
次回、引き続き4人のクリエイターのご提案を紹介します。
(PHOTO : YASUKO SEKI)




