Yasuko's Room
元アクシス編集長関康子のデザイン寄稿

トルコ〈4〉~番外編~ トルコ絨毯と焼き物 
 関 康子

2007/12/18

細かすぎる柄(これがヒッタイ
ト以来の伝統的なもの)

 旅の醍醐味といえば「観る、食う、買う(お土産を)」だろう。その点もトルコは優れている。5000年の歴史が育んだ伝統工芸が数多くある。絨毯やキリム、布製品、陶器類、楽器、象嵌細工製品などなどだ。
 

絨毯工房と織り手の女性


絹糸紡ぎ


工房内にある絨毯ギャラリー、ここで思わず
「買い」のスイッチが押される


洞窟状の陶芸工場
絨毯やキリムも産地によって図柄や織り方に特色がある。カッパドキアへの経由地であるカエセリという町が絨毯産地のひとつであることを知っていた私は、カッパドキアの個人ガイドさんに、”I am interested in Turkish carpet “ という一言を思わず漏らしてしまった。すると待ってました!とばかり「素晴らしい店がある」と案内されたところが、実際に素晴らしかった。
そこは国認定の「絨毯研究所・兼・工場・兼・職業訓練所」のような一種のNGOのような組織で、作り手である女性たちの技術向上や収入保証なども行っている。訪問者のために、糸紡ぎ、染め、織りなどを工程にそった見学コースがあり、最後には畳50帖ほどの広間があって、気に入った絨毯があれば即購入することが出来る。・・・というよりも、ほとんどの訪問者は、買わなくてはならないという心境にはまり込んでしまう(のは、私だけだろうか?)。何十という絨毯やキリムを見せてもらったが、ひとつ気になった柄があった。全体が黄色身を帯びており、全体にさまざまな動物の柄が織り込まれている。どこの絨毯屋でも見かける柄だったので質問してみると、「これは旧約聖書のノアの方舟伝説が残るアララト山脈のワンという町で作られている方舟伝説にちなんだ柄。黄色身を帯びているのは、そこが黄色の生糸の生産地だから・・・」だそうだ。もちろん、絨毯は購入した。
 カッパドキアでは、洞窟内にある陶芸工房にも行った。ちょうどアメリカのテレビ番組が取材をしていて、町一番といわれる職人さんのデモンストレーションが行われていた。陶器の種類や柄、形もさまざまで、どれも魅力的だった。白地のシンプルな食器と組み合わせれば、楽しい使い方ができるかも・・・と思って、高価な皿を思わず購入してしまった。夫に制止されなければ、6枚セットで買っていただろう!