DESIGN TODAY
世界の最新デザイン事情

"Karin seufert Exhibition"
at Museum of applied art Frankfurt
大地千登勢

2007/10/04

フランクフルトにある美術館「shop stop3」にてドイツ人アーティストkarin Seufertの展覧会が行われた。今回は150cm×260cmにもおよぶ大きな作品を創り上げた。
そのコンセプトがとても面白い。一枚の絵のタペストリーに見えるこの作品はじつは、ボタン、それも816個のボタンから出来ている。


とても大きな作品である。



彼女の好きなマル(球)の集合体だ、マル(球)というかたちはとてつもない可能性と美しさを秘めている。











そして、よくみてみると、816個のボタンの下には赤いドットが隠れている。816個のボタンを1個づつのジュエリーとして売っているのだ。
ひとつづつ売れるたびに赤いドットが見えてくる。
また、赤いマル(球)の出現。
通常、赤いマルは売れたということを意味する。
この赤いマルの意味のもつユニークさと少しづつ赤いドットが侵略し始め作品がまた新しいものへと生まれ変わる。
作品のコンセプトの面白さ。








今回の作品の舞台裏。
これは彼女の通常の作品を10倍ほどの大きさにしプリントしたもの。
ひとつ、ひとつそれを丸く切り抜きボタンを創り上げる。
ボタンのサイズは直径4cm, 赤いドットは直径6mm。この元になる作品も又、直径5mmにも充たないマル(球)を縫い合わせ、表現している作品である。
気が遠くなるとても細かい仕事の連続だ。








カリンが指差しているところが赤いドット、
そして彼女の胸についているのがその部分のボタン。
このインスタレーションは2ヶ月に渡り展示される。
最後に彼女のもとへどのような変化を遂げたJewelryが届くのかとても楽しみである。彼女の生み出した作品が、買うという他の人の行為で新しい表現にうまれかわる。それは彼女ひとりで創るのでなく、確実に買い手もまきこんだわくわくするような楽しい作品の完成なのだ。