DESIGN TODAY
世界の最新デザイン事情

TRASH - ゴミ箱から考える
Yuna Yagi

2007/09/06
パリの街を歩いていて、真っ先に気になったのがゴミ箱。
パリの街角にあるゴミ箱はシンプルに出来ていて回収するのも簡単。リサイクルのものは分かりやすく別に道路に設置されている。見た目は素敵ではないけれど、合理的。
パリのゴミ箱
リスボンのゴミ箱
ユートレヒト(オランダ)のゴミ箱
ニューヨークでみつけた空き瓶を利用した灰皿
犬用のゴミ箱
日本ではサリン事件以来、公共の場にゴミ箱自体をほとんど設置しなくなったので、ゴミを捨てるのにも一苦労。ヘタをするとずっとゴミを持ち歩かなくてはならないことも。
ニューヨークでは鉄製のガチガチの大きなゴミ箱が分別もされずにぐちゃくちゃとゴミが入っている。
ワシントンDCのホワイトハウス前にはテロの爆弾にも耐えられるという一つ1tもするゴミ箱を設置したとか…
このような大きく頑丈なアメリカのゴミ箱と比べ、パリのゴミ箱は上の円部分と足の部分が鉄で出来ているだけで、円部分に透明のビニールゴミ袋を挟むだけ。これで中身も見え、何が入っているか一目瞭然というわけである。『目には目を』というアメリカ文化と大違い。

ここで思い出すのがポルトガルのモンテモールという市で起きたデモの話。
繁華街の道路を新しく石のタイルを敷く作業が何ヶ月も続き、なかなか完成させようとしないので、街の住民が怒った。その抗議の仕方が道路に野菜を植え始めるという、何とも平和でユニークで且つ効果的なデモなのである。
強い力で押さえつけようとすると、それを恨んだ者が反発する。。『目には目を』はもう通用しない。上手く平和な解決策はいつもどかに潜んでいるのではないだろうか。

平和なデザインの創造を。。