SALONE ARCHIVES in Milan
黒川雅之のサローネ情報

黒川雅之のサローネ情報2007 vol.30
ドゥオモ周辺

2007/04/23
もう疲れ果ててしまった。見てないものもいっぱいある。だけれど殺人に等しいこのサローネの現状は日本にいる人たちには伝えにくい。
サローネも最後の日曜日。会場も街も人でいっぱいである。そこへサッカーゲームが今日はあってinter Milanが優勝したとかで街中が騒いでいる。ドゥオモの広場もそこらの広場も全部イタリア国旗を翻した車や単車がクラクションを鳴らして疾走する。車はなかなか動かない。歩くのも怖い程である。
サローネは、僕はもうここまでにする。今年のサローネは今日までと考えた。安積が相当いっぱい出している筈なのにネクストマルニだけしか見ていない。フィエラの会場でばったり会ったジャスパー・モリソンも3つしか出していないというんだがその一つさえ見ていない。「明日ランチしよう」と誘われたが断って歩き回ったのに遂に見れないままである。
勝負は計画の段階に決まっているのだろう。それでも僕は朝9時から夕方6時までハイヤーを雇って街中を流したので相当に見れた方かも知れない。

要するに異常なのである。
確かに何かが変わろうとしている。需要の地図も家具業界の地図も変わろうとしている。

人々の心が豊かになる家具や空間の時代を誘導する活動をしなくてはならない。デザインをお金儲けの手段にする人々を排除して若者たちの意欲を育てる活動が今求められている。