SALONE ARCHIVES in Milan
黒川雅之のサローネ情報

黒川雅之のサローネ情報2007 vol.24
黒川の小椅子の修正

2007/04/22
僕も小椅子の修正をしている。初めの小椅子では二次曲げだった合板の座と背を三次元の曲げに修正している。理由は座り心地の改善が一つなのだが,もう一つ製造上の難しさの回避でもある。90度の曲げだったからその角度に正確に成形が難しい、成型時は良くても時間と共に戻りが生じて角度に変化が生まれてしまうからである。直角のフレームに直角の曲げ合板の背と座の部品が接近しているためにその角度の管理が猛烈に難しい。そこでアームチェアーでやっと試みた三次元の曲げ部品のサイズを修正して小椅子にも取り付けることにしたのである。
これで小椅子が二つになってしまったが,その点では安積伸と同じである。僕の小椅子はアクリルのタイプでは当初の90度タイプのままになっている。
デザインの面白さである。