SALONE ARCHIVES in Milan
黒川雅之のサローネ情報

黒川雅之のサローネ情報2007 vol.14
トクジンとモロゾー

2007/04/22
トクジンは当然のことながら見せ方がうまい。彼はプロダクトデザイナーというより、ティスプレー・デザイナーなのだがそこからつくる彼の目線は普通のプロダクトデザイナーには発見できない「見え方を超えたデザイン」がある。
それと確実に自分の見つけたものを追いつめていく姿勢と執念を持っている。昨年、レクサスの展示で発表した「パンのような椅子」がちゃんと製品化可能な姿で表現されている。それだけつまらなくなってしまったがなんとか商品になるだけのデザインの条件を制覇している。流石である。
昨年のレクサスの仕事は上出来だったが,この仕事はその前の年に妹島和世さんの仕事を見てトヨタに自分にやらせろと売り込みにいったのだと言う噂があるが(真実かどうかは不明)それだけの執念、自己主張のできる若者が減っている。それはきっと彼の能力のせいだろう。能力がないのに自己主張だけの人間はもっと見苦しい。