SALONE ARCHIVES in Milan
黒川雅之のサローネ情報

黒川雅之のサローネ情報2007 vol.4
一枚のシート

2007/04/20
イッセイミヤケに「一枚の布」というのがあるがシートからの発想のものをいくつか見る。それは当然なのだが、家具はシートだからだろう。
家具は座る面が保持されていればいい、それは宙に浮かんでいても尻を支えてくれるシートでいい。テーブルもコーヒーカップや本や照明スタンドを支えてくれる平面があればいい。これも空飛ぶカーペットのようにシートでいいのだ。
壁だってどんなに薄くても遮音性があり、遮断する力があればいいのだからシートでいい。建築全部がシートでいい。遊牧民の建築の原点はシート、テントだった。
要するに。時に人を支え、ものを支え、遮断するシート。それが家具であり,建築なのだ。衣服もシート。そのシートの振る舞いが人と共に美しくあることだ。
モロゾーの家具は衣服のように、十二単のように重ね着のソファーである。プラスティックの椅子とテーブルも穴のあいたシートである。