DESIGN TODAY
世界の最新デザイン事情

【hpgrp Gallery 東京】に行ってきました
by 谷崎ぶん

2007/03/13
2月9日にオープンした「hpgrp Gallery 東京」。3月11日まで行われていたオープニングの展覧会は、ブエノスアイレスからのアーティスト、Julian GattoとGuillermina Baigueraの二人の空間インスタレーションだった。
「緑の葉の木陰の下で/A LA SOMBRA DE HOJAS VERDES/Under the shade of green leaves」と題された会場には、ピクニックの気分が広がっていた。彼らが幾何学にデザインしたキルトが床にしかれ、壁には、森や空、おうちの屋根の影が様々な手法で描かれた作品であふれている。太陽の陽がふりそそぐような、ゆったりとした空間の演出。二人がブエノスアイレスから持ってきたキッチンツールやデザインがところどころに配置され、「ここは私のお気に入り」というようにして好みの場所を探すのも楽しかった。

このギャラリーは、ニューヨークにつぐふたつめのオープンとなる。お馴染みの家具屋H.P.DECOに「屋根裏部屋」へ続くような階段があって、そこを上っていくと空がひらけるようにギャラリーの天井、壁、床が次々と視界に飛び込んでくる作りだ。
「家具」や「洋服」と同じように、アートももっと身近にあって欲しいとの願いもこめられたこのギャラリーの立地。では、「アートが身近になる」とは一体、どういうことなんだろうかと、よく想う。部屋に絵がなくてはならないことでもないだろうし、美術館やギャラリーに行って「ぴんとこないものを好きになろうとする(=理解する)」ことでもないと想うのだ。たとえば、鉛筆立てを買うときに「このデザインはちょっとなー」というのと同じ感覚で、「このアートはちょっとなあ」というのだってあるはずで、その感覚的なものを知ることは、自分にとって楽しいことのひとつのように感じる。
「いつもは黒い服ばっかり着てるけど、実は意外とピンクも似合うかも!」
と、店員に勧められて試着してみた洋服が、自分を綺麗にみせてくれると知る瞬間と同じで。世の中にはどんなものがあるんだろう、自分はどんなものが好きなんだろう、何が似合うんだろうかと、好奇心をもっていられること。その好奇心のなかに、じゅうぶんにアートも入っているのではないかな、と。
好奇心をくすぐる空間へ、いざ。


【INFORMATION】
▼hpgrp Gallery 東京
場所:東京都渋谷区神宮前5-2-11 H.P.DECO3階
時間:11:00 - 20:00
http://www.hpfrance.com/
▼Julian Gatto & Guillermina Baiguera
http://www.gagainc.com