Yasuko's Room
元アクシス編集長関康子のデザイン寄稿
インド建築ツアー<4> チャンティガールへ、その2日目
関康子
2006/08/30
高等裁判所
高等裁判所の巨大な3本の塔状の壁
議事堂
議事堂の壁のレリーフ
チャンティガール美術館にある
モジュロールの壁画
写真:SEKI
そして、いよいよ「議事堂」に。建築の専門家でない私はここでも妙なことに感心してしまう。それは、思わずワーッと見上げてしまう圧倒的な空間を構成する巨大なコンクリートの壁の所々に、「お魚」、「手のひら」といったレリーフが悪戯書きのように施されているのだ。それも子どもの絵のような素朴で単純な絵柄なのだ。コルビュジェさんって、なんてお茶目なんだろう。
このようにチャンティガールはまさにコルビュジェ建築巡礼の2日間だったのでした。
それにしても、半世紀前、今ほど交通機関も発達しておらず、インターネットもない時代、決して若いとはいえない年齢の建築家が、たった一人フランスからやってきて、何もないインドの荒野に都市を構想する。その都市が50年以上の年月を経て、多くの問題をはらみながらも、州都として歴史を重ね、人々の暮らしを支え、そして世界中から建築家や学生たちを引き寄せている。そして建物は、埃っぽい乾燥した北インドの大地に根を下ろし、その薄茶色の大地や強い日差し、乾いた風と共生している。たぶん、これから50年後も、これってすごい。




